メニュー

COPDの治療

COPD(慢性閉塞性肺疾患)とは

COPD(Chronic Obstructive Pulmonary Disease)は慢性閉塞性肺疾患の英名で、代表的な慢性呼吸器疾患のひとつです。有害なガスや微粒子の吸入によって気道に炎症が起き、肺胞が破壊されることで、息切れなど慢性の呼吸困難をきたす病気です。

日本では約500万人以上の患者がいると推定されていますが、実際に医療機関を受診・治療している方はごく一部にとどまっています。厚生労働省が推進する「健康日本21(第三次)」においても、COPDの死亡率減少が目標項目のひとつに掲げられています。

喫煙がCOPDの最大の危険因子ですが、受動喫煙・大気汚染・職業上の粉塵や化学物質への長期曝露、小児期の呼吸器疾患なども発症に関与することが知られています。喫煙者でなくても発症する場合があります

気づきにくい初期症状と進行後のリスク

COPDは初期に自覚症状がほとんどなく、気づかないまま進行することが多い病気です。病気が進行すると呼吸機能が低下し、慢性的な咳や痰の増加、労作時の息切れといった症状が現れます。初めは階段や坂道での息切れから始まりますが、次第に日常動作でも息苦しさを感じるようになります

重症化すると安静時にも呼吸困難が生じ、長期酸素療法(HOT)や非侵襲的換気補助療法(NPPV)が必要になることがあります。また、感染などを契機に症状が急激に悪化する増悪(急性増悪)を繰り返すと肺機能の低下が加速し、生活の質(QOL)や生命予後に大きく影響します。

ガイドラインに基づいた包括的な治療法

COPDは治療可能な病気であることが広く認識されています。当院では、日本呼吸器学会のガイドラインおよび国際指針に基づき、以下の包括的な治療を行っています。

禁煙・危険因子の除去 最も重要な治療です。禁煙によって肺機能の低下速度を遅らせることが示されており、当院では禁煙外来への紹介も含め積極的に支援します。
気管支拡張薬による薬物療法 気管支拡張薬が治療の中心です。症状や増悪リスクに応じてLAMA/LABAの2剤併用を基本とし、重症度に応じて吸入ステロイド薬(ICS)を加えた治療を行います。
包括的呼吸リハビリテーション 運動療法・呼吸トレーニング・栄養管理・患者教育を組み合わせた治療です。息切れの改善やQOL向上に高い効果が期待できます。
ワクチン接種による増悪予防 インフルエンザや肺炎球菌のワクチン接種が推奨されています。呼吸器感染症による急性増悪を予防し、入院リスクの低減につながります。

早期発見のための検査とご相談

自覚症状がない場合でも、喫煙歴のある方・慢性的な咳や痰がある方・息切れを感じやすい方は、スパイロメトリー(肺機能検査)による早期発見が大切です。気になる症状がある方はお早めに当院へご相談ください

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME

AIチャットに質問