頭痛、片頭痛の診断・治療
日本人の3人から4人に1人が悩んでいると言われる頭痛は、日常生活の質を大きく低下させる身近な病気です。愛知県刈谷市のさくら中央クリニックでは、日本神経学会専門医かつ日本内科学会総合内科専門医である院長が、単なる痛み止めによる処置だけでなく、頭痛の根本的な原因を見極める専門的な診療を行っています。刈谷駅から徒歩圏内の当院には、お仕事帰りの方からご高齢の方まで、多くの患者さんが「この痛みから解放されたい」と相談に来られます。
私たちは、患者さんが「たかが頭痛」と我慢したり、市販薬を飲みすぎてかえって症状を悪化させたりすることのないよう、一人ひとりのライフスタイルに寄り添った治療を提案します。特に片頭痛の分野では、近年、痛みの原因物質を直接ブロックする新しい治療薬が登場し、これまでの治療で満足できなかった方でも大きな改善が期待できるようになりました。脳神経の専門家として、刈谷市周辺の皆様の健やかな毎日をサポートします。
頭痛・片頭痛の種類と特徴的な症状
頭痛と一口に言っても、その現れ方は種類によって大きく異なります。ご自身の痛みがどのパターンに当てはまるかを知ることが、適切な治療への第一歩です。代表的な3つの慢性頭痛の症状について解説します。
片頭痛(へんづつう)の症状
片頭痛は、頭の片側あるいは両側がズキズキと脈打つように痛むのが典型的な症状です。一度発作が始まると、数時間から数日間続き、日常生活に支障をきたすほど強く痛むことも少なくありません。以下のような症状が併せて見られるのが特徴です。
- 吐き気や嘔吐を伴うことがある
- 光がまぶしく感じたり、音がうるさく感じたりする(感覚過敏)
- 体を動かすと痛みが頭に響いて悪化する
- 目の前がチカチカする閃輝暗点などの前兆がある
緊張型頭痛の重苦しい痛み
頭痛の中で最も頻度が高いのが緊張型頭痛です。精神的なストレスや、デスクワークなどによる長時間の同じ姿勢がきっかけとなります。片頭痛のような拍動性の痛みではなく、頭全体がギューッと締め付けられるような痛みや、重苦しい感じが続きます。肩こりや首の張りを伴うことが多く、午後から夕方にかけて症状が強まる傾向があります。
群発頭痛の激しい痛み
非常に稀ではありますが、1ヶ月から数ヶ月の間に集中して、毎日ほぼ同じ時刻に耐えがたいほどの激痛に襲われるのが群発頭痛です。目の奥をえぐられるような痛みと表現されることもあり、痛む側の目が充血したり、涙や鼻水が出たりする自律神経の症状を伴うのが特徴です。主に夜間や睡眠中に起こりやすく、数十分から3時間ほど痛みが続きます。
これらの症状に関連して、手足の違和感がある場合はしびれの治療のページも併せてご覧ください。
頭痛・片頭痛を引き起こす主な原因
頭痛の原因は、脳の血管や神経、そして周囲の筋肉の働きが複雑に絡み合っています。それぞれのタイプによって、痛みが発生する仕組みは異なります。当院では診察を通じて、何が痛みの引き金になっているのかを詳しく探っていきます。
脳の血管とCGRPの関係
片頭痛の主な原因として注目されているのが、脳の血管を取り巻く三叉神経の刺激です。何らかの理由で脳の血管が拡張すると、神経からCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)という物質が放出されます。この物質が血管をさらに広げ、周囲に炎症を起こすことで、ズキズキとした強い痛みが生じると考えられています。
筋肉の緊張と血流不足
緊張型頭痛の原因は、首や肩、頭の周りの筋肉が持続的に緊張することにあります。筋肉が硬くなると血行が悪くなり、痛みを引き起こす物質が溜まってしまいます。精神的なストレスによる自律神経の乱れや、パソコンやスマートフォンの長時間利用による姿勢の崩れが、現代人における大きなリスク因子となっています。
生活環境や体質の要因
慢性的な頭痛の背景には、個人の体質だけでなく、気圧の変化や特定の食べ物、睡眠不足、女性ホルモンの変動などが関わっていることが多いです。私たちは、問診を通じて患者さんの生活リズムや環境を確認し、痛みを未然に防ぐためのアドバイスも行っています。頭痛に伴うふらつきなどがある場合は、めまいの治療のページで詳しく解説しています。
頭痛の分類:一時性頭痛と二次性頭痛
医学的に頭痛は、大きく2つのカテゴリーに分類されます。この分類を正しく行うことが、命を守ることや、長年の痛みを解決することに直結します。
一次性頭痛(慢性頭痛)
検査をしても脳に明らかな病気が見つからないにもかかわらず、繰り返し起こる頭痛のことです。いわゆる「頭痛持ち」の頭痛であり、片頭痛、緊張型頭痛、群発頭痛がこれに含まれます。命に別状はありませんが、生活の質を大きく損なうため、適切なコントロールが必要です。当院では日本神経学会指導医の知見を活かし、一人ひとりに最適な処方を行います。
二次性頭痛(注意が必要な病気による頭痛)
何らかの病気が原因となって起こる頭痛です。中には命に関わるものや、早急な治療が必要なものが含まれます。以下のようなレッドフラッグ(危険な兆候)がある場合は、二次性頭痛を強く疑います。
| 突然の激痛 | 今まで経験したことがないほどの衝撃(くも膜下出血などの疑い) |
|---|---|
| 発熱を伴う | 激しい痛みと共に熱が出る(髄膜炎などの疑い) |
| 症状の悪化 | 日に日に痛みの回数や強さが増していく |
| 神経症状 | 手足の麻痺、言葉の喋りにくさを伴う |
| 高齢での初発 | 50歳を過ぎて初めて現れた頭痛 |
急な意識障害や麻痺を伴う頭痛は、脳血管のトラブルの可能性があります。詳細は脳卒中についてのページや脳梗塞の診断・治療のページを確認してください。
頭痛・片頭痛の最新治療法
頭痛の治療は「今ある痛みを抑える治療」と「痛みを起こさないための予防治療」の2段構えで行います。最近では、非常に優れた効果を持つ新しい薬が次々と導入されています。
急性期治療と予防療法
痛みが起きた時に、できるだけ早く鎮めるのが急性期治療です。片頭痛が疑われる場合には、血管の拡張を抑えるトリプタン系薬剤が非常に有効です。ただし、薬の飲みすぎは逆に頭痛を招く「薬剤乱用頭痛」につながるため、服用回数の管理が重要です。また、月に何度も発作がある方には、頻度と程度を抑えるための予防療法をお勧めしています。
CGRP関連抗体薬による新しい注射治療
これまでの治療で効果が不十分だった方へ、特定の物質をブロックする「エムガルティ」「アジョビ」「アイモビーク」といった注射製剤を導入しています。月に1回(あるいは3ヶ月に1回)の皮下注射を行うことで、多くの患者さんで劇的な改善が見られています。これらの治療は、専門的な知識を持つ医療機関でのみ受けられます。
画期的な内服薬:ナルティークOD錠
2025年12月より、新しいクラスの治療薬であるナルティークOD錠が処方可能となりました。このお薬の大きな特徴は、1剤で「起きてしまった発作を止める効果」と「発作を予防する効果」の両方を併せ持っている点です。水なしで服用できるため、外出時でも即座に対応できるメリットがあります。また、従来のトリプタン系薬剤が使えなかった心臓疾患をお持ちの方でも検討できる、安全性の高い選択肢です。
頭痛診療についてのよくある質問
| 市販の痛み止めを毎日飲んでも良いですか? | 1ヶ月に10日以上服用している場合は注意が必要です。お薬の飲みすぎで脳が敏感になり、頭痛が慢性化する薬剤乱用頭痛を引き起こす可能性があります。 |
|---|---|
| どのタイミングで病院を受診すべきですか? | 仕事や家事に支障が出る場合や、週に何度も痛む場合は受診してください。特に今までにない強い痛みや急激な変化があるときは、早急な来院が必要です。 |
| 片頭痛は完全に治りますか? | 体質を完全になくすことは難しいですが、適切な治療で寛解(症状が落ち着いた状態)を目指せます。新しい治療薬により、良好なコントロールが可能です。 |
院長より:頭痛でお悩みの皆様へ
頭痛は、周囲の人にその辛さが目に見えないため、一人で抱え込んでしまうことが多い病気です。私は以前、沖縄県の石垣島で島内唯一の脳神経内科専門医として5年以上診療に当たっていました。そこでは限られた医療資源の中で、いかに迅速に「こわい頭痛」を見抜き、いかに「日々の痛み」を取り除いて患者さんの笑顔を取り戻すかという、医師としての基本を徹底的に叩き込まれました。
その経験を活かし、現在は刈谷市神明町にて、地域の皆様が安心して相談できる窓口でありたいと考えています。当院は日本脳卒中学会専門医の資格も有しており、単なる頭痛か、それとも脳の重大なトラブルの前触れかを的確に判断することが可能です。刈谷駅から徒歩11分という立地から、会社員の方も多く来院されますが、「もっと早く相談すればよかった」というお声をよくいただきます。
私たちは、患者さんの声に耳を傾け、最新の知見に基づいた治療を提供することをお約束します。頭痛ダイアリーを用いた丁寧な生活指導から、ナルティークなどの新しいお薬の導入まで、幅広く対応いたします。「頭痛は付き合っていくしかないもの」と諦めず、まずはさくら中央クリニックへお気軽にご相談ください。私たちと一緒に、痛みから解放された毎日を目指しましょう。
当院のより詳細な理念については当院の特徴のページをご覧ください。
