呼吸器系の病気
呼吸器の病気は、喉から肺にかけて広い範囲で起こります。単なる風邪だと思っていた症状が、実は重大な疾患のサインであることも少なくありません。患者様の不安を解消し、健やかな生活を取り戻すためのお手伝いをいたします。
息苦しさや長引く咳など呼吸器の気になる症状
以下のような症状がある方は、お早めにご受診ください。放置すると症状が悪化したり、周囲に感染を広げたりするリスクがあります。
- 息苦しい、呼吸が苦しくなる
- 咳が止まらない、長引く
- 痰がからむ、血痰が出る
- ゼーゼー・ヒューヒューと息をする(喘鳴)
- 体を動かすと息切れする
- 発熱が続く、倦怠感がある
- 体重が減っている
これらの症状は、気管から肺にかけてのさまざまな病気が原因となりえます。「風邪かな」と思っていても、実は肺炎や別の呼吸器疾患が隠れているケースもありますので、症状が長引く場合や気になることがあれば早めのご相談をお勧めします。
当院で診療している主な呼吸器疾患
当院では、一般的な感染症から慢性疾患まで、幅広く呼吸器疾患の診療を行っております。
| 気管支炎・肺炎 | 細菌やウイルスなどが気管支や肺に感染して炎症を起こす病気です。高齢の方や免疫力が低下している方では重症化のリスクがあるため注意が必要です。近年は、マイコプラズマ肺炎・レジオネラ肺炎など非定型肺炎と呼ばれるタイプも増加しており、通常の細菌性肺炎とは治療薬が異なります。また、高齢者に多い誤嚥性肺炎は、繰り返しやすいことが特徴です。 |
|---|---|
| 気管支喘息・咳喘息 | 気管支喘息は、気道の慢性炎症により喘鳴や発作的な呼吸困難を繰り返す病気です。吸入ステロイド薬を中心とした治療で多くの方はコントロールできます。「咳だけが数週間以上続く」という場合は、喘鳴や息苦しさを伴わない咳喘息の可能性があります。放置すると典型的な気管支喘息に移行する恐れがあるため、早めの受診が重要です。 |
| 慢性閉塞性肺疾患(COPD) | 主に長期の喫煙により気道が狭くなる病気です。ありふれた症状がゆっくりと進行するため、気づいたときには重症化しているケースも少なくありません。喫煙歴がある方で息切れや慢性的な咳・痰が続く場合は、肺機能検査による評価が重要です。 |
| 喘息とCOPDのオーバーラップ(ACO) | 喘息とCOPDの両方の特徴を併せ持つ病態です。単独の病気よりも症状を認める頻度が高く、重症度が高い傾向があります。喘息治療とCOPD治療の両面から対処することが重要で、専門的な評価が必要な病態です。 |
| 間質性肺炎 | 肺の組織(間質)に炎症や線維化が起こり、酸素を取り込む機能が低下する病気です。膠原病に合併することもあります。診断・治療には専門的な検査が必要なため、疑われる場合は速やかに呼吸器専門施設へご紹介いたします。 |
| 非結核性抗酸菌症(肺MAC症) | 環境中にいる菌が原因で、特に中高年のやせ型の女性に多く見られます。人から人への感染はありませんが、長引く咳や血痰が主な症状です。結核と画像が似ているため、正確な鑑別診断が求められます。 |
| 気胸 | 肺の一部に穴が開き、肺がしぼんでしまう病気です。突然の胸の痛みや息苦しさが特徴で、若い男性や喫煙者に多く見られます。症状の程度により、処置や手術が必要な場合があります。 |
| サルコイドーシス | 全身の臓器に肉芽腫ができる原因不明の病気で、肺に最も多く生じます。無症状で見つかることも多いですが、重症例ではステロイド治療が必要です。 |
| 肺がん | 長引く咳や体重減少がある場合は、肺がんの可能性も考慮します。近年は低線量CT検査による早期発見が有効です。疑いがある場合は、速やかに専門医療機関へご紹介いたします。 |
正確な診断に基づいた当院の治療方針
当院では、胸部レントゲン・血液検査・肺機能検査(スパイロメトリー)・SpO₂測定などを組み合わせ、できる限り正確な診断を行っております。各ガイドラインに沿った最適な治療を丁寧に提供することを心掛けています。
診断や治療に高度な専門設備が必要と判断した場合は、近隣の信頼できる専門医療機関へ速やかにご紹介いたします。また、インフルエンザや肺炎球菌などの予防接種も積極的に実施しており、病気の予防にも注力しています。気になる症状があれば、どうぞお気軽にご相談ください。
